準備後出発。杉林の中の広い道。やがて小さな標識があり、細い道に入る。斜面をトラバースしながら登る感じ。やがて急になると左に岩場がある。そして尾根コースとフナクボコースに分かれる標識。展望を期待して尾根コース。樹林帯だがおとといの経塚山同様、葉が落ち切っていて、天気も良くて周囲がよく見える。東西に長い平坦な尾根の、北側は龍泉洞側、南側は岩泉町の市街地。家々や道路も見えるし、車の音も聞こえる。そんな道を歩いていると展望台。南側の垂直に切れ落ちた石灰岩の岩場が目の前だ。見ていると股座がむずむずするほどの高度感だ。クライマーたちは登攀するのだろうか。すぐに広くはない山頂だ。眼下の小本川が蛇行して流れている。車の動きもわかる。最近得意になった自撮り。納得するまで撮る。予想より早かったので音床山まで行ってみることにした。馬の背の標識があり、樹林の細い稜線。その先は広い平坦な尾根になる。平坦になってすぐに音床平の標識。なんとそこは昭和20年代まで耕作地として利用されていたという標識が、楢の大木とともにあった。こんな高い山の中が、人と深くかかわっていたということが驚きだ。樹林がまばらで、道は不明瞭である。ピンクテープがあるが、二手に分かれていたりする。雨やガスなどで視界が悪ければ、慣れない人は不安だろう。音床平からやや北に振る感じ。そして尾根の北側の際を登る。音床山の山頂には手作りの標識があって少し感動。自撮り。そして北側の明神山を撮る。さて下山。陽がだいぶ高くなった。快晴だ。登山口に着いて、片づけていると南側の杉林から、声を出して急に人が走って出てきた。僕は声を荒げてびっくりした。マジで熊かと思った。まさか人が出てくるとは想定していなかった。突然出てきたのは就学前の子供3人だった。元気そうな子供たちで、僕を見て笑っていた。やがて若い女性や、他にも子供が次々に同じ方向から歩いてきた。お母さんと思われるその若い女性によれば、そこには神社があるらしく、拝みに来たと言っていた。
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