西川 敏正

高田大岳 南西沢

去年の今ころ、フォーラムで「この沢の情報知りませんか?」と問うたところ、しゅんさんが教えてくれました。 で、丸山さんが絡んでくれて、さらにその1本東側の沢に関心を持ってられ、今回念願叶って滑って来たと報告がありました。

なので、私も続けとばかりに、去年から気にしていた南西沢に行って来ました。

私は睡蓮沼から行きましたが、行ってみて分かりました。 やはり高田大岳の南西面といえど、谷地温泉から行くべきです。睡蓮沼からは、硫黄、小岳あたりまでです。

地形図(2.5万図)では、さほど大きくなくとも、実際は結構何本も沢を横切って行かなくてはなりません。石倉と硫黄、小岳、高田大岳などからの沢筋が、何本もはいっています。

雪が深ければ、埋もれて段差も小さいのかもしれませんが、今の時期雪が割れて居たり、沢筋が深くなっていたり、雪が切れていたり。

対象の沢が見えてくると、シュプールが確認できました。やはり、私だけじゃないんだと思いました。

よく観察すると、先行者は数日前に来たようで、分割式のボードで登って、滑り下りた様がうかがえます。 なるほど、ここで登るとき谷足が滑ったんだな、とか。笑

最後の最後、あと30mほど残してスキーで登れなくなりました。しょうがないので、板を手に持ってつぼ足、キックステップで登りました。

EL1455m、あとは背丈の低いトドマツが密生して、滑って来れません。青いテープが目印になっていて、ここで終了です。

今日は、180gの玄米に奥谷さんから頂いた、酸ヶ湯の辛味噌と悪魔のエノキ浸け(私作)と、蒸かしたサツマイモをいただいて、南八甲田を眺めてしばしまったり。

小岳の向こうには、うっすらですが岩木山も見えました。

ひとしきり、うまいものを食べ景色を堪能して悦に入ったところで、いよいよ滑走開始です。 思った程の斜度では無かったけれど、片斜面で大きな風紋が沢山波打って、とても変化にとんでいます。

あっと言う間に下りて来ちゃいました。もう一度登ってとまでは思わなかったので、これで終了です。やはり、人がどう言うじゃなく自分で実際に来て見て、体験して自分の判断ができると思います。

途中で何度かふり返って、自分のトレースを確認して、また悦に入って。笑

帰りにアクシデント。沢底に下りたくなくて、上流方向にトラバースしていたら、ヤブで行く手を遮られ、少し下がろうと方向を変えようとしたとき。 まったく同じ過ちを去年、駒ヶ峯でやった。

テールを引っかけて、板が外れました。 どんどんと板が流れていきます。 止まってくれて、感謝です。と心で願いながら、後を追いかけました。 幸い、標高差でコンタ3本分落ちたところで、ツリーホールの脇に刺さっていました。 完全に見失っていたので、見つかって幸いでした。汗

やはり、流れ止めが無い状態の板は、とても危険です。 これがゲレンデなら、人にぶつけて大変なことにもなりかねません。自戒を込めて、他山の石としてください。

帰って来ると、板の裏は真っ黒になっていました。 これだけ汚れたのは、初めての経験でした。 シール貼ってたら、同じようにシールも汚れてたんだろうな。でも、シールの粘着面はクリーナーで掃除するけど、シール面の汚れはどうするかな。 nekoさん言ってたな。洗剤でも落ちるって。やってみよう。

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