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積上式イグルの築造

前回は「堀込式イグル」の築造を紹介しましたので、今回は「積上式イグル」の築造について紹介します。米山氏によれば、積雪が50㎝以上あれば、どこでも築造可能とされていますが、積上げ式は、掘り込んで内部を拡幅することが出来ませんので、最初から大きな内径で作る必要があり、内径が大きいと屋根を掛ける作業が格段に難しくなります。ここが積上げ式の課題です。

まず、築造する場所を決めたら、雪を踏み固めます。写真では、踏み固めた外周の直径が約1.6mです。この後、内側も踏み固めます。

積雪が少なく、全く掘りこむことが出来ない場合、完成時に長身の者が横になることが困難とならないよう、内径を決める必要があります。

踏み固めた雪をL40×W40×H30㎝程度のブロックに切り出し、積んでいきます。1段目を積み終え、2段目を積み始めたところ。手前は出入口。

一人で作業をする場合は、ここから先は、イグル内での作業が効率的なので、必要なブロックは床面を掘り下げながら採ります。

2段目を積み終えると、理屈上は、床面が雪面から60㎝下がり、ブロックの高さは雪面から60㎝となり、併せて1.2mの高さです。

写真は3段目を積み終えたところです。ここから屋根を掛けるので、ブロック上面をスノーソで内傾させます。

(2段目で積み終え、ここから屋根を掛けることも可能です。)

大きなブロックを切り出し、出入口に梁を掛けます。(写真中央上部)

屋根を掛け終えました。全く粘着力がない雪質で、三度崩落し、四度目の正直で完成です

内部から見た1段目(青)、2段目(黒)、3段目(黄)のブロックの様子。

3段目ブロックの上に、薄くて細長い雪板をスノーソで加工して載せます(青)。その雪板と雪板の間に、少し内側に迫り出して同様の雪板を載せます(黒)。

これを繰り返します。(言うは易し、行うは難しですけど)

小生は身長1.8mです。内径1.6mでは体を伸ばして横になることはできませんので、さらに、雪面から50㎝ほど下げたところから、内部を拡幅します。(青部分)

積雪が少ない場合は、このような対応は採れないので、事前に要検討。

屋根はスカスカなので、実際に泊まる場合は、外側から屋根の隙間を埋める必要があります。(今回は省略)

以上で、堀込式イグルの設計概念、築造方法を紹介しました。やればできる(と思っている)と、やったことがある、では雲泥の差があります。あとは皆さん、自分で練習を繰返し(これ、大切です)、自分のものとしてください。

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