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八ヶ岳赤岳主稜登攀

OLYMPUS DIGITAL CAMERA1.行程

・19日9時青森駅前出発(高速バス)-20日6時30分東京駅ー8時新宿駅(スーパーあずさ)-10時30分茅野駅前(タクシー)

11時30分美濃戸口発ー12時30分美濃戸山荘ー15時30分行者小屋テン場着
・21日(金)天候不良のため停滞。文三郎道を取り付き点にトラバースする地点まで往復。

・22日(土)7時30分テン場発ー8時40分取り付き点ー11時30分上部出だしの岩場ー13時20分テラスー14時赤岳北峰ー14時40分赤岳南峰ー16時20分テン場

・23日(日)8時40分テン場発ー美濃戸口11時着-(タクシー)-11時30分温泉-(タクシー)-12時50分茅野駅

13時30分茅野駅(スーパーあずさ)-新宿駅-16時20分東京駅(新幹線)-19時40分新青森駅

 

2.概要・感想

20日(初日)

 新宿駅で浜さんと合流。大学の先輩の思いがけない見送りをいただきスーパーあずさに乗車。外は小雨模様、梅が咲いている。八ヶ岳山荘(美濃戸登山口)で牛丼を食べ、小雨の中出発。いよいよ登山開始である。

林道を1時間30分くらい歩いて行くと赤岳山荘、美濃戸山荘がある。大学2年・3年時に新人養成の八ヶ岳合宿の帰りどちらかの山荘で休憩し野沢菜を食っているはずだが全く思いだせない。30年以上も前だからやむを得ないか?

山荘のところで林道から分かれ登山道に入っていく。60代と50代のおじさんパーティはゆっくりペースで徐々に高度を稼ぎながら標高2350mの行者小屋に到着した。小雨のためアウター上下は濡れた。曇っていた。テントはすでに4張りあった。

何度も八ヶ岳に来ている浜さん曰く、「この時期では考えられない積雪量だ。厳冬期と同じだ。」

二人では少し狭い私のテントを設営しガスコンロで体を乾かす。私が持ってきたガスボンベを見た浜さん、「それじゃないよ。」私の中では普通使うサイズがでランプなどに使うのが、大の2倍の高さがあるのが特大。二人が持ってきたガス量は23日の朝が限界のようだ。

夕方から雪に変わった。焼豚とベーコンをスライスしあたためてハニーバーボンの肴にした。夕食は浜さんはうどん、私はパスタ。明日は停滞かなと言いながら21時過ぎ就寝。

21日(2日目)

小雪、風、ガス。クライミングには厳しい天気だから停滞することにした。リーダーの浜さん曰く、「明日は天気はよくなる、危険を冒すようなことはなるべく避ける。」朝食の甘口カレーライスを6時頃食べ、その後はガスを節約しシュラフにくるまった。

10時頃明日のために取り付き点まで偵察に出発。取り付き点へのトラバース地点(2550m付近)まで登ると風もガスも強くなる。リーダーの判断は正しかった。反対側には阿弥陀岳の北稜がみえていたが取り付き点までの中岳沢の雪崩が怖そうである。赤岳主稜の取り付き点には2人組が2パーティ挑むところであった。おじさんパーティはそんな危険は冒さない。

偵察終了後12時過ぎテントに戻り昼食の餅(2個)入りお汁粉を食べ再度シュラフにくるまった。登攀よりも狭いテントでの停滞が厳しい訓練となった。

唯一楽しい夕食タイム。ベーコンと焼き豚でハニーバーボン。ピラフを食べ21時前に就寝。

・22日(3日目)

早朝目が覚めテントから顔を出したら満天の星と煌々と輝くお月さま晴れ間違いなし。4時過ぎに起きコーヒーを飲み朝食の甘口カレーライスを食べた。今回から朝食にご飯類を食べることにした。朝は甘口のカレーライスが胃に優しく喉に流しやすい。

準備を整え出発。ド快晴、無風状態。リーダーの判断どんぴしゃり。テントの数は昨日いっきに増え30張りを越えていた。そのほとんどが列を成すように文三郎道と地蔵尾根に向かっていく。老若男女みなメット、アイゼン、ピッケルをしている。ド快晴に弾むような笑顔の面々。もちろん1日停滞したおじさん二人も少年の瞳にかわっていた。

取り付き点へトラバース。昨日と異なりすでにパーティが入っていたので楽であった。

取り付き点で準備をしていると後ろから女子の2人パーティがやってきた。若い女の子にせかされているようで焦ってきた。焦るとますますもたつく。浜さんのイライラも私に伝わってきた。どうにかこうにか準備し私がトップで取り付いた。厚い手袋で登るのは初めてで少し不安であったがなんとかチムニーをクリアーしたが、その後、お互いの声が聞こえず支点までロープが足りず支点を取れるところまで降たりしたためだいぶ時間のロスがあった。途中、ガイド山行のパーティに追い越された。また、ポパイのような体をした40歳弱の単独の男性にも追い越された。

上部岩稜の取り付き点でトップを浜さんにかわった。やはりフォローは気持ちが楽だ。1月からこのためにボルダリングに週1回通っていたので指力がついたようで厚手の手袋でも岩をつかむことができた。テラスに出て登攀終了。浜さんが女子パーティが登ってくるまで待つというので30分くらい正面の阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、大小同心、遠くの南、中央、北アルプスの景色を堪能した。

女子パが登ってきたのでお互いの健闘を称え北峰に向かった。主峰の南峰では一般道から登ってきた登山客で賑わっていた。お湯を飲み行動食とり景色を堪能し南峰に渡ったら富士山がきれいに見えていた。

急いで帰っても狭いテントで窮屈な思いをするだけなので文三郎道をゆっくり下山した。浜さん曰く「八には何度も来たがこんなに素晴らしい天気は初めてだ。」

夕陽に染まる大同心に感激した後、三連休のため小屋が開いていたのでビールを買い乾杯。阿弥陀岳の北稜登攀はやめたので明日の朝食分のガスがあればいいことになったのでガスをたきながら23時までちんたらバーボンを飲み就寝。外に出たら明りのついているテントはほかになかった。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

・23日(4日目)

朝食をとりテントを撤収した。天気最高。単独の男性と女子パは北稜に向かった。おじさんパーティは下山した。八ヶ岳山荘で温かい牛乳を飲みタクシーで温泉に行き垢を落とし茅野駅へ行き時間がないので立ち食いそばを食べスーパーあずさに乗車したが満席。運よく甲府から座れた。

新幹線も最終まで満席。立ち席で乗車。盛岡からあいている席に座れた。登山より立ち席のほうが疲れた。

 

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