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西穂高岳西尾根

正月は西穂高岳西尾根を登りたいと相棒。自分的には、もう少し攻めてもいいんじゃないか(昨年の涸沢岳西尾根-奥穂高岳よりレベルアップしたルート)と思ったが、夏は自分の登りたいところにつき合ってもらったので、今回は相棒のリクエストに応えることにする。
西穂高岳西尾根は、昨年の正月、西穂に登った時、頂上から確認済み。槍ヶ岳中崎尾根や涸沢岳西尾根のようなメジャールートではなく、どちらかというと玄人好みのマイナールートなのだろうか。でも、お手頃感があるというイメージだった。

 

【12月31日】 曇りのち晴れ
新穂高EL1100 7:50 - 穂高平小屋EL1350 8:50 - EL1946 11:00 - EL2030ごろごろ岩場 11:40 -EL2350コル 13:00 - 第一岩峰手前コルEL2375 13:31

 

新穂高の駐車場は、雪で覆われていた。大晦日なので車もいっぱいで、やっと駐車することができた。
穂高平小屋まで淡々と歩く。車道が短いので、いつもよりは気がらくだった。
穂高平の牧場のゲートを乗り越えると、トレースが2つもあった。マイナールートなので猛烈ラッセルを覚悟していたが、ほっとしている自分がいて軟弱だなと思う。直線的なトレースを辿り、牧場をつっきってバラ線を跨ぎ、尾根へと取り付く。
雪が少なく、笹が見えている。脛から膝下の深さのトレースはしっかりしていて、わかんを着けずに登れた。急登だが、今日はEL2400付近のテン場までなので、ゆっくりと登る。
尾根に乗って、EL1946のピークで、2つのトレースが合流していた。少し行くと、テント跡が次々に3つ表れる。思ったより、人が入っているみたいだ。なんかイメージと違うんだけど…と思いながら、登る。
西尾根樹林帯は、展望があまり利かなかいが、EL2300付近になると樹林の隙間から左手にジャンクションピークが見えた。
EL2350のコルにテントが2つ張ってあった。男性に話を聞いたら、昨日は、ラッセルで時間がかかり、EL1946辺りでテン泊したとのこと。なんかラッセル泥棒で、申し訳なくなってしまった。もう1つのテントのパーティは、今、第一岩峰を登りに遊びに行ったとのこと。今朝は、風が強くて、頂上まで突っ込むことができず、一日停滞しているとのことだった。また、毎年、西穂西尾根に登っているが、ここ数年はラッセル厳しくて登れていないが、今年は入っているパーティがとても多くて驚いているとのことだった。
自分たちは、そこより少し進んだ第一岩峰手前コルで泊まることにした。そこにも2張りあった。
第一岩峰は、思っていたよりも大きく、そして立木が多く、ちょっとイメージと違った。正面壁を登るのは無理ぽっかった。遊びに行ったパーティに後から話を聞いたら、右から少し巻いて取り付くとのことだった。でも、木登り状態の泥臭いクライミングだったとのことだった。
その日、風が強くても進んだパーティもいるらしく、第一岩峰を巻いたトレースが左右についていた。雪がしまった春は右巻きして小鍋谷(大クーロアール)を大きくトラバースして尾根に乗り上げる記録が多く、冬は左巻きしてから小ルンゼを登り岩稜へ上がるらしい。
午後になると、予報より天気が回復し、青空まで見えた。夜は星も見えたので、明日もいい天気が続くのではないかと思っていたが…。

 

【1月1日】 雪、風、ガス

EL2350コルテン場 6:50 - 第一岩峰稜線 7:35 - JSピーク EL2670 8:45 - 西穂高岳山頂 EL2908    10:05~10:35 - 西穂高岳山荘 12:15  -   新穂高

 

朝からガスって、雪も積もっていた。一日、入るタイミングが遅かったか。
29,30日も少し降ったようなので、雪崩を警戒して第一岩峰は左巻きで行くことにした。先行パーティのトレースも、風で消されて見えなくなりかけていたが、それを頼りに進んだ。
稜線へ乗り上げる小ルンゼはけっこう急登だった。第一岩峰に乗り上げると、稜線は快適だった。でも、左手のジャンダルム-奥穂高岳、右手の西穂高岳への稜線は、ガスに隠れてしまって見えない。がっかり。
小鍋谷の大クーロアールは本当に大きくて、雪崩が来ればやばいなと思った。
岩峰を登ったり下りたり、トラバースしたりして、ギャップをやり過ごし、西穂高岳北西稜との合流点であるジャンクションピークへ。雪庇もなく、特に難しいところはなかった。そして、第二岩峰へ。ここも難しいところはなかった。
少しずつガスが取れ始め、正面に西穂高岳が見えてきた。先行パーティが小さく見える。頂上直下の岩稜も急登で、取り付きにフィックスロープあったが、ロープは出さずに頂上まで登れた。
山頂に着いて、先行パーティと合流。お礼を言う。本当に他力本願な自分たちだった。
ガスの切れ目から槍ヶ岳の山頂が見え隠れした。顔を出してくれてありがとうという気持ちだった。登ってきた西尾根を見下ろすと長くて、達成感が増した。
ほっとしたのも束の間、西穂高山荘に下るのがけっこう大変だった。いつもは軽荷でピストンの縦走路も、重荷で岩場を下るのは恐怖心が増し、慎重になった。ガスって風も強いので、西穂へ向かってくる人も少なかった。
西穂山荘に着いたら、ご褒美の西穂ラーメンを食べながら先行パーティと歓談した。そして揃って、ロープウエーで新穂高まで下りた。

 

ちょっと物足りない気がした今年の正月山行だったが、天気がずっといまいちだったので、しょうがないかな。もっと体力・技術をつけなければ、ステップアップはできないなと思った。

 

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