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東岳縦走

【山行時間】

08:50新総合運動公園‐09:30尾根取付-10:00標高219m-11:00標高431m-11:30標高589m-12:20旧反射板山頂(標高651m)12:40-13:30東岳山頂―15:00月光の滝

 

【山行記録】

みちのく有料道路の滝沢付近から眺める東岳は、南北に扇形に開き、山容のどっしりした山である。この稜線沿いに北端から南端まで歩けば面白いだろうと、今回は、矢田集落から山頂を経て、月光の滝に下りるコースに挑戦した。

 

昔は矢田集落から東岳の旧反射板山頂まで登山道が整備されていたらしいが、最近はヤブ化が激しいと聞く。また、旧反射板山頂から真の東岳山頂までも登山道は整備されておらず、矢田から月光の滝に縦走するのは冬期間の方が容易である。

 

朝、新総合運動公園に集合して、回送用に車を2台月光の滝前にデポ。宗教法人関係者の方々が付近を除雪しているらしく、しっかり除雪がなされ、ここに2台駐車させて頂いた。新総合運動公園にとって返し、新運動公園と矢田集落を隔てているフェンスのゲートから矢田集落に入り、老人福祉施設の前から集落内道路を経て、北端尾根の取付きに向かう。

 

貴船川との交差地点の東が尾根の取付きなので、ここから尾根を登り始めた。標高431mまでは、積雪が少なくヤブも煩かったが、ここから上部は積雪もあり、歩きやすくなった。標高589mからはブナも太くなり、尾根上の風は冷たいものの、雪をかぶったブナが青空に映えた。何度か登り下りを繰り返し、ようやく旧反射板山頂に到着。天気も良いのでツェルとは張らず、吹溜りの陰に座って昼食とする。

 

ここから山頂までは深いラッセルとなるも、6人で交代しながら快調に進み、東岳山頂に到着、全員で記念撮影。山頂はブナ林に囲まれ、南側のみの展望がある。ここで、下りに備え、2名がスノーシュからワカンに履き替え、他の2名がスノーシュのフローテーションテイルを取り外して、長さを短くする。こうすれば下りは楽である。

 

月光の滝への降下は急斜面と聞いており、念のため、参加者にはハーネスを持参させ、30mロープを2本持参したが、斜度は急なものの十分な積雪があり、確保なしで安全に降下可能と判断。コンパスをセットして下降開始。しばらく下降すると、尾根筋が明瞭となり、狙った尾根に入ったことを確認した。

 

下降した尾根はやせ尾根で、東側に3mほどの雪庇が延々と続いていたが、安全と判断した雪庇が落ちて、2名が各々異なる場所で滑落するハプニングがあった。先日、雪崩講習会に参加して、雪に埋まる怖さは十分認識しているだけに、油断大敵。

 

また、下降途中、お嬢様方はシリセードするやら、幅60㎝ほどのブナの木の間を滑り下りて、上手にできたなどと、大はしゃぎである。途中、高度計と地形図で尾根の分岐を確認しながら高度を下げ、最後の分岐を下ると、朝方デポした車が見えた。

 

標高差600mを1時間30分かけて下降し、月光の滝に到着。案内板によれば、滝では水で体を清める行を行うらしい。滝の前に架かる橋を渡って野内川を越え、無事、朝方デポした車に分乗して帰路についた。

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