この福島での生活も半年を迎えつつあり、思い返すと熱い夏だった。そんな夏も終わってパンツ一丁では寝られないくらい寒くなった。沢納めを計画し、今までnさんに面倒をかけっぱなしだったので今回こそは計画から登攀までトップで行くと決めた。沢屋としては小川屋くらいにはなったんじゃないかと自信満々に。
13日午前10時40分入渓。14時1400m地点二俣、幕。
14日7時半出発、11時1800m地点二俣、12時20分駒の小屋。
入渓は大きいゴーロから始まる。すぐに竜の門の滝。左岸高巻き。30m.20m.と続く滝。
急斜面で落ちれば止まらないし腐れ灌木なので途中一箇所ザイルを出した。
今回は自分がトップなのでザイルを出すのはオレの判断とnさんに念を押す。
案の定nさんはフリーで上がる。オレのレベルはこんなもんだ。
高巻きは1時間。沢床に着く。しばらくゴーロ歩き。10m滝。左岸のツルツルをフリーで直登。
この沢の石はヌメる。茶色、黒色の石でとにかくヌメヌメで水流の石には足を置けない。フェルトの方が良い。
次の10m?滝が今回のテン場までの核心か。
取り付きは楽だが落ち口の岩が邪魔だ。掴むとこが探せなかった。
中段にハーケンを一本。アングルハーケン2000円。確保支点にsawaya氏の自家製ハーケンを決めた。
一歩を踏み出し、足が流されそうになる。ヌメる岩に手の平をあて体重を乗せ越える。
nさんはハーケンが抜けず回収できなかった。
南会津の沢に津軽の男のハーケンを残置した。
昼間から宴会をする。来年の目標などを話した。
白神の遠征も福島の人達と行く事も決めた。
次の日は滝が多かった。稜線まで詰めあげると紅葉の時期もあってか人も多かった。
会津駒ケ岳は優しく、女性的な雰囲気な山だった。
いいねする