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ロープ2本の結び方について

質問させてください。

ロープ2本を結ぶときは「ダブルフィッシャーマンズベント」と覚えていましたが、今度行く予定の沢で、8ミリ補助ロープと9.8ミリクライミングロープという径の違う2本のロープしか用意できなかったので、それを持参するつもりです。

行程にはロープを使う予定はないので、あくまでも万が一の懸垂下降に備えての装備ではあるのですが、気になったので質問させてください。

このように太さが違うロープを連結するときは、ダブルフィッシャーマンズベントよりダブルシートベントという結び方(こちらは私は初めて知りました)の方が良いという記事をネットで見つけました。

みなさんはそういう場合どうされているのかお伺いしたいです。

また、種類が違う(一方は弾性があり一方は補助ロープなので多分ない?)ロープで懸垂下降は問題ないのでしょうか?

まだ初心者チームで、クライミングロープすら買ったばかりの私たちなので、沢用ロープは私以外準備できておりません😅(特に今シーズンから始めた方には短期間に相当の出費があったので、なかなか難しいところです💦)

使うことがないような行動を心がけるつもりですが、気になったので皆さまのやり方を教えていただけるとありがたいです。

よろしくお願いいたします。

なんでも聞いてください。笑

まず、太さの違うロープの結び方ですが、場面でいろいろと有ります。

質問を読んで、種類(弾性)の違うロープで、しかも太さの違う2本のロープを使って懸垂する場面を想像しました。

このときは、シングルロープで懸垂して、もう1本を引き抜きロープとして使用します。

まず、懸垂用の9.8mmロープの末端にダブルフィギュアエイトノットで輪っかを作り、立ち木で懸垂するならぐるっと回して、環ビナでそのロープに掛けます(タイオフ状態)。この状態で懸垂します。(まだ降りないで)

で、もう1本の8mmロープ(引き抜き用)の末端をその環ビナ(9.8mm端末にかけた環ビナ)に結び、8mmロープには下降器を着けずに、そのままぶら下げて下まで降ります。(環ビナへの結び方は、何でも良いです→環ビナを引ければ良い)(はい、降りてください)

で、下降終了したら下降器から9.8mmロープを外して、引き抜き用ロープ(8mm)を引くと環ビナが下りて来て、その分下降してきたロープが上がって行き、そのまま引き続けると回収できます。

環ビナが無くても、木に回した(支点に通した)端末をロープにヨセミテブーリンで結んで、もう1本をその輪に同じくブーリンで結んでも、同じことができます。

【ロープどおしを互いに結んで2本のロープで懸垂する】という、固定観念が外れましたか?笑

さらに、この方法だと8mmの補助ロープが短くても、他の紐や何でもつぎ足して(もしくは9.8mmの端末を結んでおくとか)長さを作れば、引き抜くだけなのでOKですよ。

ちなみに私は懸垂の際の2本のロープの端末を結束するには、アルパインバタフライ(バタフライノット)を使っています。

 

西川さん、丁寧なご回答ありがとうございます!

近頃平日はとても忙しく、お返事が遅くなってしまいました。すみません💦

それで何度か読み返して想像しているのですが、まだ全く理解にいたっていません🤯

というか、今の私の想像だと落ちるか、回収できず引っかかるかになってしまいます😅なぜだろう…

集中して考えられる時間が出来たら、実際に家の中でやって考えてみたいと思います。

それからでないと質問すらできません😥

明日北野さん平野さんにも相談して、時間があれば安全なところでやってみたいと思います。

そんなわけで、もう少しお時間ください。改めて後日お返事いたします!💦

アドバイス大変ありがたいです。去年から開かれたクライミングや沢の道、たがじょに入ってよかったなと、心から思います!

追伸。昨日久々にお仕事でT利さんにお会いしました。8月にまた龍泉洞へ行く予定だそうで、その際は西川さんとまたどうですかとのことでした😊

またまたマニアックなことを言います。

例えば、8㎜のコードと9.8mmのロープをダブルシートベンドで結束するとき。

(8mmのコードの末端に9.8mmのロープでダブルシートベンドをするより、逆の9.8mmに8mmで結束した方が根拠は無いですが、経験的には「太い弾力のある方に、細い弾性の少ないもの」で結束した方が、強い→「解け難い」と思います)

(さらに、個人的には9.8mmのロープの端末をU字に返して、8mmのコードでダブルシートベンドをするよりも、9.8mmの端末は、ダブルフィギアエイトノットかブーリンで、リングを作った方が良いと思います)

その状態で、懸垂下降をするとき

使用する下降器によっても違うと思いますが、それぞれのロープの下降器から流れ出て行く速さ(量→長さ)が違うとか?

全く問題無いと思います。

8mmの方が早く流れ出ていくかもしれませんが、端末にノットを作って下降器からスッポ抜けないようにしておけばOKです。

もし端末まで来て、下降器にノットがジャミングしてロックがかかれば、それ以上流れ出ないので後は9.8mm側のロープだけが流れ出て、自分が下降してくるだけです。(カウンターラッペル状態)

また、下手(腰に当てた方の手)の握り方(コントロールの仕方)で、流れ出るロープの速さを調整する技術(角度と握力の調整)も練習すれば、同じ太さの同じ弾性の2本のロープを使って下降するのと同じようにも下りられますよ。

百聞は一見に如かず、百見は一体験に如かずです。笑

そうそう、奥谷会長が褒めていましたよ。勉強熱心だって。私もそう思います。安全に気をつけて、楽しく試して学びを深めてください。

追伸:龍泉洞お誘いありがとうございます。ただ、8月はまだ暑すぎるかな?と思うので、もう少し涼しさを感じられるようになってから行きたいと考えています。

ニシカワさん、今日はようやく仕事を早く上がれて時間が作れたので、早速教えていただいたやり方を自宅の廊下で再現していました。

自宅では形を作るところまではできますが、実際に懸垂下降できる場所がありません。なのでその先はイメージになってしまうのですが、一本で懸垂下降が可能なことと、細い方を引っ張って回収ができる理屈は理解できたように思います。

以下質問です🙇🏻‍♀️

 

①まず大前提として、太さの違うロープでも、太い方がクライミング用シングルロープならば、その一本で懸垂下降することが可能。さらに2本を使った通常の懸垂下降をすることも可能。ということですね?

 

②引き抜き用ロープの末端を9.8ミリの末端に結ぶというのは、例えば9.8ミリ40mと、8ミリ20mを使う場合に、通常で考えると20m弱しか降りられないところを30m弱降りることができるという理解で合っていますか?

 

③1本懸垂はあくまでクライミング用のシングルロープの場合ですよね?8ミリ補助ロープでは基本通りに2本懸垂ですね?

 

④『もし端末まで来て、下降器にノットがジャミングしてロックがかかれば、それ以上流れ出ないので後は9.8mm側のロープだけが流れ出て、自分が下降してくるだけです。(カウンターラッペル状態)』これがどうしても理解できませんでした。廊下で平行移動してやってみたのですが、細い方が突っかかってそれ以上動けなくなりました。。

 

土曜日に近場でまた朝練する予定です。その時に④も含めて色々試してみようと思います。やはり実際にやってみないとなかなか理解が難しいですね💦

土曜日の練習で自信がついたら、今度は沢の遡行でなく下降をやってみようと思っています。

8ミリ30mが2本用意できましたので、クライミングロープを沢に持って行く必要はとりあえずなくなりましたが、とても勉強になりました。そもそも、ロープさえ用意しておけば大丈夫だろうという考えがずいぶん甘かったのだなと思います。使い方を何もわかっていませんでした💦

今日はダブルシートベントの練習をして、クライミングノートにわかったことをまとめようと思います😃

返信遅くなり申し訳ありませんでした。

色々と上級者向きのアドバイスまで教えてくださり、ありがとうございました!!

 

※龍泉洞はTさん自身も夏は暑過ぎると言ってましたw

私も8月は沢登りをがんばりたいと思います😊

毎日のお仕事、お疲れ様です。花火の季節ですからね。さぞ、お忙しいことと思います。お身体ご自愛ください。

さて、質問ありがとうございます。順番に回答します。

① そのとおりです。

② も、そのとおりです。理解が素晴らしい!

③ 自己責任になりますが、8mm補助ロープのシングルでも私は懸垂します。懸垂の場合、ロープそのものの強度よりも支点の強度の方が重要視されます。細いロープを使用する場合の注意点は、引っ張りによる破断では無く、岩角などに擦れての破断が、太いロープに比べて簡単に切れてしまうからです。

言って良いのか分かりませんが、昔仕事で沢を降りるだけの作業(堰堤調査)では、持参したのは5mm×50mのコードで、それをダブルでどんどんと急斜面の沢を下りて行きました。自分の荷重のかけ方とか、ロープを横に走らせないなど技術を高めれば、何ミリだからダメで何ミリ以上なければというものは、全て自己責任です。

やってみれば分かりますが、支点を太い木にした場合、細いロープの方が摩擦抵抗が少ないので、回収しやすいです。

④ カウンターラッペルとは、支点に回したロープの片方の端末を自分に結んで、もう片方のロープに下降器をセットして降りる方法です。今回の場合だと、ジャミングしてロックした状態が、端末を自分に結んだ状態ということです。

机上で(頭で)考えても分からないものでも、実際に試してみて理解できるかと思います。また逆も有って、理屈では可能だと思ったことが、実際やってみたら出来なかったことも有ると思います。(こちらの方が多いかも)

実際にやるときは、例えばリードの練習でも、トップロープを別にかけて安全を確保しながらリードするように、懸垂のときも、できれば別なロープで万が一にも対応できるようにするとか、高さは関係ないので低いところでやるとか、くれぐれも安全に留意してくださいね。

では、また実際にやってみて疑問に思ったことなど有りましたら、いつでも気軽に質問ください。私の勉強にもなりますので。K野さんやH野さんからの直接の質問もお待ちします。

フォーラムはオープンスペースなので、他のご覧になっている方がたの参加も嬉しく思います。

懸垂下降でロープを連結する際のノット | ALTERIA|SPORT 参照ください。特に、最後の4本をそれぞれに締め付けることが大事だと思います。