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前穂4峰正面壁 北条新村ルート-前穂高岳

昨年、10月に挑戦するも、取付がわからずタイムオーバーで敗退。今回は相棒が休みを取って3連休で余裕をもって挑むことにする。雰囲気も取付もだいたいは分かったので、気持ち的にも余裕があった。唯一不安なのは、足首を捻挫して1ヶ月山を休んでいた自分の体力だけだった。

 

【7月14】

上高地-奥又白池-前穂4峰正面壁小尾根泊

秋とは違い、夏なので雪渓が多い。なので、アイゼンとアックスが加わり、重い。しかも、危険な暑さもあって、水の量も多めにした。もちろん徳澤のソフトクリームは欠かさない。

新村橋を渡り、相棒は私を置いてどんどん登って行き、私はゆっくりマイペースで奥又白池まで。本当は天幕禁止なのだそうだが(ヘリコプターで叫ばれるらしい)、5,6張張られていた。自分も奥又白池BCで、軽荷ピストンで十分いいんだけど、相棒がフル装備で前穂へ登りたいというので、水場で冷たい水を汲み、昨年泊まった4峰の取付の小尾根へ向かう。のろのろの自分だが、天気がよいのと陽が長いのとで、大丈夫だろうと踏む。

アイゼンを着け、B沢、C沢をトラバースする。

C沢はシュルンドがあって、よけながらトラバース。雪渓が切れていて岩に取り付けなさそうなことから、相棒が引き返そうという。でも、ここまで来てまた敗退もしたくない。困難にぶつかっても培った技術を駆使して突破するのがアルパインじゃないの?と意見し、大きくトラバースして下におり、シュルンドと岩でできたトンネルをくぐり小尾根の下部に辿り着く。小尾根はぐだぐだで、手をかけると土埃が目に入るしラクはするしで意外と登りづらく、大変だった。18時やっと小尾根のビバーク地点へ到着。奥又白池のテントの明かりが見えた。

 

【7月15日】

北条新村ルート-前穂北尾根-前穂山頂-重太郎新道-岳沢泊

相棒、全リード。取付まで行ったが、さて、ルートがわかりづらい。戦前に初登されたクラシックルートなので、それほど人が登っているわけではない。

終了点の残置スリングが目に入り、誘われるように登るが、なんか難しい。。。昨年秋のパターン。。。月稜会ルートだったみたいだ。懸垂で取付まで下りる。

左へルートを取り直し登ったら、やっと正解だったみたいだ。

今朝、奥又白池から軽荷で来た福島パーティは取付も私達より左で、ぜんぜん違うところを登っていた。やっぱり初めてだとわかりにくいと思う。昨年の私達同様、2日間しかないそうで、途中で敗退して下降していった。

3ピッチほどは、簡単な登り。4ピッチ目が核心のハング越え。重荷でのクライミングはきつかった。。。ちょうど下のルンゼでヘリコプターが救助を始め、爆音で集中力が切れる。。。ザックをデポして空荷で登り、荷揚げすることにする。ハングにはあぶみを使い、掛け替えして登った。1/3システムでザックを揚げる。相棒、ありがとう。

4ピッチ目はトラバースしてカンテを登ったが、気持ちよく登れた。5ピッチ目まできたら、相棒とやったーと握手。6ピッチ目は易しい登り。やっとリベンジを果たせた。

 

終了点から右へトラバースし、4峰の肩へ出たら穂高-槍の稜線が現れ、見とれてしまった。前穂北尾根へ継続し、山頂を目指す。3,4のコルへ下りると、奥穂高岳がピラミダルで、ここからみる奥穂は一番かっこいいなと思った。北尾根が人気があるのは、このロケーションのよさからだと思う。

残雪期に2回来たことがあるが、無雪期は初だったので、自分がリードすることにする。アプローチシューズでもいいと相棒が言うので、そのまま登る。春と違い、フリクションが効くので、まるで一般登山道のように快適に感じた。北条新村の後だからなおさらそう感じたのかもしれない。北尾根楽しいなー。

 

山頂に着いて「前穂、久しぶり-!」と言ったら、相棒が「2ヶ月前にも来たけどな。。。」とつぶやいた。そうだった。春にも明神から来たんでした。忘れてました。すみません。

山頂に着いた頃には、ガスがあがってきて、西穂-奥穂の稜線が隠れてしまっていた。

下山は一般道で。久々の重太郎新道。急だけど1日で奥穂まで行けるので、好きな道。でも、紀美子平までも長くて、こんなに長かったけ?と思った。

 

岳沢についたらテン場がいっぱいだった。無雪期に泊まるのは初めてなので、夏秋は沢の向こう側にテントを張るきまりになっていて、トイレが遠かった。

とりあえず相棒のリクエストが達成できたので、ビールで乾杯。よかった、よかった。

 

【7月16日】

岳沢-上高地

風穴で涼み、上高地へ。

3日間、お天気がよくてありがたかった。穂高、ありがとう。大好きだよ-。

 

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