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北岳 ピラミッドフェース~第4尾根主稜

8月1日 広河原→偵察→御池小屋
8月2日 晴れ~雨
1:15 起床
2:20 御池小屋 出発
5:15 取り付き到着 食事をする。
1パーティーが別のルートに行った。貸し切りのピラミッドフェース。
ピラミッドフェース登攀は、リードの荷物(食料、水、靴)をセカンドが持つことにする。
5:50dガリー
1P  K Ⅲ 50m
2P 私 草付きバンド 30m
3P 私 Ⅳフェース 35m
4P 私 Ⅲフェース 20m
5P K  草付きバンド 35m
6P 私 Ⅳクラックフェース すっきりフェース 35m
※ここでKが登ってこれず、ルベルソの解除もできず、途中停止で荷揚げ体制に
7P 私 Ⅳ謎の凹 A0出発 30m
荷揚げ
8P 私 Ⅲ+ 逆層フェース A0出発
荷揚げ
9P 私 Vクラック 40m
荷揚げ
10P 私 Ⅲフェース→歩行  50m
15:20 ピラミッドフェース終了

懸垂下降を提案するも、Kが、確実に懸垂しきれるかわからないと4尾根を提案。後に聞くと懸垂するきは、全くなかったそうだ。暗くても登った方がいいという。過去にそうやって登っている人もいるらしい。
私がみた過去の記録は全て降りている。私は非常に迷った。
時間、支点ボロハーケン、4尾根レベル、体力、懸垂着地点
迷ったが、夏で日があり、4尾根最終地点は、歩行に近いので、登攀することにする。
登り切ってしまえば、何とかなるだろう。
分散していた荷物も入れ替える。

15:30 4尾根出発
11P k Ⅲ白い岩 登り V3m垂壁 A0 50m
12P 私  マッチ箱上へ
16:50 懸垂下降
13P 私 Ⅲ 記憶ない 右コーナーハンドサイズクラック
14P 一旦kが登るもも、疲労が見えたのでクライムダウンを
させて交代。時間は、かけられない。
私 Ⅲ とばせるところは、フリーで、危ない所は
A0登攀
※ここから、雨に降られる クライミングシューズは、フリクションがきかず、滑る。私には、8年間の沢がある。濡れている岩に臆するものは、そんなにない。脚を固め、確実に登る。
15P K トラバース 15m
16P 私 Ⅲ 城塞ハング A0登攀→優しい登り
18:30 私 4尾根終了点
※2P繋げたためにロープの流れが悪く、ロープアップできていなかったそうだ。
声も届かず、セカンドのKは城塞ハングをゴボウで登ってきた。第一声が、繋げたことを怒られた。
19:00 K 4尾根終了点

雨に降られて終了点に2人で到着完了した。あともう少しで日が落ちる。
ヘッドライトをつけて、黙々とロープをたたむ。
ここまで、我ながら集中力と体力がよくもった。しかし、雨と寒さから限界も感じていた。

無言の終了点で、Kが「自分では、このコースは来れなかった。あんたのお陰でこれた」といった。

終了点からの移動は明瞭な踏みあとをたどる。途中、道を失いそうになり、ウロウロ。
登山道の鉄ポール、チェーンが見えた。安堵した。
北岳山頂までは、すぐだった。
20:30 北岳山頂
しかし、そこからの下りが明瞭でない。GPSを確認すると、ずれている。
ここで、携帯電はの充電切れ。GPS確認できず、地図もない。コンパスもない。思考落ちている。
疲労困憊、雨と風も強く、迷う時間はなかった。
私が、ビバークを提案。
21:00 ビバーク
やや屋根のある岩にツエルトをはった。雨と風は朝まで続いた。
寒さで凍える。私の1個のホッカイロをだして、しのぐ。数回の寝落ちをくりかえして、朝を待った。一番、つらかった。
8月3日
5:00 出発
太陽があれば、登山道は、明瞭だった。
5:45  肩の小屋で、ホットミルクを飲んだ。生き返る。
9:00  白根御池小屋 到着
8月4日 御池小屋→広河原
怪我はない、眠いけど元気だ。
決して褒められたものではない。白か黒かつけるなら失敗。
それでも、無事でこれたことをよくやったと今は思う。
どんな時も、冷静に、集中して。危険を回避する判断。
これができただけがいい所。
今でもピラミッドは切るべきだったか悩む。
クライミング技術不足による反省はたっぷりある。
経験不足は否めない。明日から、また、頑張ろうと思う。
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