昨年、３年目にしてやっと仙丈ケ岳まで抜けることができ、目標達成。燃え尽きたので、自分的にはあともう行かなくてもいいと思っていた。

ところが、Oさんが昨年リードしていないピッチをリードしたいから、今年も行くと言う。もうあんなに歩けない。。。「今回抜けれたら、岳沢卒業な。」と言うので、仕方なく行くことに。

 

【１月８日】　晴れ
杉島ゲートEL925 6：21－南沢二俣9：21－営林小屋跡EL1577 10：20－岳沢越12：40－岳沢出合13：00～13:15－F1 14：50－F3 15:40～先行パーティ待ち1時間 16:50－F4登攀終了20:45ーF5上ビバーク20:55

 

昨年、渋滞で予定していたビバーク地に辿り着けなかったので、今年は少し早めに出発。
F1はなんと雪で２段目が埋まっていて、１段になっていた。少し急だけどフリーでなんとか登った。
F3に着くと、自分たちも含めて４パーティ。F3上にも１パーティ先行しているとのことで、びっくり。大盛況だった。
右の一番短くて簡単そうに見えるところを、どのパーティも登るらしく、長くかかりそうだった。
１時間以上待って、Kさんリード。「なんか見た目より難しい。」と言いながら登って行った。Kさんのザックを荷揚げして、フォローで登る。凹角だけどテクニカルな登りが要求され、なんか難しかった。
F4はOさんリード。先行パーティは左側を登ってるので、真ん中を登ることに。バーチカルで核心。ここを登りたかったんでしょ。このために来たんでしょ。もぅ。。。そう思いながらビレーしていたら、３０センチほどの落氷が右太腿に直撃。痛くて涙出た。雪の塊も目に当たり、ずっと痛いし。今年は当たり年か。。。
氷に乗り込むときに太腿が痛くて力が入らないけど、フォローなのでなんとか登った。と思ったら、荷揚げのザックが木にひっかかって、一旦下降してまた登り返した。散々なピッチだった。

F5上のビバーク地は、キャンプ場のようにテント５張が並ぶことに。積雪多くて、テントを張るのにL字に雪を切らなければならず、疲れた体に追い打ち。その上、水が出てなくてショック。２３時過ぎ就寝。疲れたー。明日も渋滞必至だな。。。

 

【１月９日】　晴れ
F６ 9:00 － F8　10:50～先行パーティ待ちーF8登攀終了14:20~14:40 －F9－二俣15：15ー稜線16:17－仙丈ケ岳 1７：１１－小仙丈ケ岳分岐18:06ー北沢峠21:21

 

７時前から登る音がしてる。F6、昨年はフリーでいったけど、今年はみんなロープ出しているので、順番待ち。寒いしテントの中でゆっくりしていた。
F8そうめん流しの滝も渋滞。落氷がビュンビュン落ちてくる。落ちるならヘルメットかザックの上に落ちてくれ！と祈る。
３ピッチ目のバーチカルで、Kさんの荷揚げのザックがランナーにひっかかってスタックしてしまい、またまたアクシデント。時間がかかってしまった。
F９を登ってから、二俣を左に登り稜線へ。先行パーティのトレースに助けられた。昨年はF11登って奥の二俣から稜線に登ったが、こっちのほうがらくなような気がした。稜線にでてから大仙丈ケ岳まで近く感じた。
日が暮れて、仙丈ケ岳に無事登頂。なのに感動なし。
今年は北沢峠経由で戸台に下りることに。2019年の集中豪雨の影響で、戸台の登山口はずっと入れなかった。今年から入れるとのこと。先行パーティ達は全部、地蔵尾根を下ったらしく、トレースがなくなった。一般登山道なのに、ダブルアックスとキックステップで、暗闇の雪壁をトラバースしなければならず、少し怖かった。稜線歩きも長いし、風が強いとリスクが高いと感じた。そして何よりも登り返しが何回もあり、きつかった。急だけど、地蔵尾根のほうをお勧めします。

 

【１月１０日】　晴れ
北沢峠9:30－戸台河原P13:30
のんびり戸台まで。だらだらと長かった。「もう三峰川岳沢、卒業だよね？」と、Oさんに確認しながら下山した。

岳沢はロングルートなので、総合的な技術と体力と、気力が必要。たくさん試練をくれたし、成長させてもらった。いっぱい反省点あってまだまだだけど、卒業します。三峰川岳沢、出会えてよかった。ありがとう！ありがとう！ありがとう！