西川 敏正

八甲田ホテル~逆川岳てまえ(バリエーション)

昨日見たフォーラムの活動報告。奥谷さんの、楽しそうな単独山行。地図を見てルートを確認しました。

逆川岳山頂からの復路が、スキーじゃないのに城ヶ倉大橋Pへの下山はもったいない、というか国道歩きはしんどいと思いました。自分なら、どういうルートを取るかを検討して、EL1050から北に延びている水線右岸の痩せ尾根に着目しました。

荒川本流の、堰堤を渡れないか?と。新湯を経由して、酸ヶ湯駐車場に戻って来ればと。

想像の中で楽しんでいましたが、今朝目覚めると「行こう!」と急に思っちゃいました。汗

まだ奥谷さんの足跡があるのでは?と。奥谷さんの追体験をしたい、と思っちゃったんです。汗

起きたのが7時で、起床してから行こうと思ったので、正直ちょっと出遅れた感はありました。

幸い、昨夜作った「プロティンバー」があるので、これを行動食にしようと。ドリンクは、カフェオレに最近マイブームのジンジャーパウダーを混ぜて。

急いで装備を準備したけど、結局アイゼンが見つからず。まぁ、いいやと。奥谷さんの活動報告にもアイゼン不要って書いてたし。

万が一を考えて、ビーコンは家を出る前から身体に装着。日帰り予定だけど、ビバークを余儀なくされても良いように、ツェルトとコンロセットもザックに入れました。

9時を少し回って、酸ヶ湯駐車場に到着しました。ザックを背負って、ピッケルを携えてスタート。

八甲田ホテルのどこから荒川に下りたんだろう?と分からなかったけど、適当にブルで押した除雪のところを下りました。 すぐに膝上まで潜ったので、ここでワカンを装着しました。

 

荒川本流へは、15分ほどで出れました。

途中から、奥谷さんの足跡は見つけましたが、渡れません。汗

上流の雪崩跡の土が出ているところに、雪が繋がっているところがあるので、そこに行きました。

灌木は、表面が氷で覆われて、ゴム手袋ではツルツルで掴めません。体重を支えられないけど、バランスを取る程度には掴んでいられるので、ピッケルでスタンスを作りながら3mほどの核心を超えました。

この部分の雪も、表面が凍ってキックできないので、ピッケルでスタンスを作る必要がありました。

渡ってしまえば、一安心。あとは、奥谷さんの足跡を追って行きました。笑

途中、熊の足跡か?と思う獣の足跡が有りましたが、よく観るとカモシカのようでした。汗

冒頭に書いた、EL1050のところで、このまま尾根を伝えば逆川岳山頂ですが、今回の目的は山頂ではなく、復路にあるのでここで奥谷さんの足跡とはお別れです。

ここからは、未知の世界。ワクワク。滑落すれば、荒川本流まで滑り台の急斜面をトラバースして。

 

尾根に乗ってしまえば、快適でした。ちょっと拍子抜けでしたが、やはり最後には楽しみが待っていました。

堰堤が見えたけど、おりて行けません。ここで初めてロープを出して、懸垂しました。

最後の難所は、荒川本流の渡渉です。汗

堰堤の前庭は、30㎝ほどの水深なので、靴を脱がずとも渡れそうです。でも、向こう岸手前は洗堀されて50㎝くらいの深さがありそうです。汗

その前に、どうやって下りるか?高さが2m弱あります。飛び降りる?

崩れないことを祈って、ギリギリまで進んでピッケルを抜きやすいように、体重を支えられるような微妙な刺し加減で端っこに挿して、ぶら下がり。

靴に水が入る前に渡ってしまえと、ワカン履いたままコンクリートの上をダッシュ。

新湯には、12時過ぎに到着。 後は問題が無いので、自作のプロティンバーを食べました。

酸ヶ湯キャンプ場を初めて見ました。汗

立派な管理棟が有ったんですね。

なんと、最後の最後にまたやってくれました。 駐車場の壁。

まぁ、なんとか下りましたけど。

とても楽しかったです。 久しぶりの単独山行。 奥谷さんに感謝です。ありがとうございました。

 

 

 

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