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前穂北尾根~奥穂高岳 縦走

5月3日

上高地~涸沢

昨年のGW前半は雪が降り、真っ白な穂高が美しかった。まるで冬山の様子を見せていた穂高だったが、今年は春めいている。

涸沢到着後、地震でテントが突き上げられる感じに何度も襲われる。そのたびに、涸沢に不安な声が響くが、明日は予定通りに出発することにする。

 

5月4日

4時、涸沢発。無風で穏やか。

昨年は涸沢ピストンだったが、今年は岳沢に縦走することにする。全装備を背負って前穂を登挙できるか、とても不安だった。

でも、今年は天候にも恵まれ、雪のコンディションもよい。あっという間に3.4のコル。

昨年は、3峰1ピッチ目でかなり苦労したが、今年はルートを少し左に取り、切れたってはいるが回り込んで手がかりがしっかりしているところを登り、なんなく通過。3ピッチ目は、3つのうちの右のルートを選択し、登った。ここで、先行パーティを追い抜き待ち時間0となり、順調に進む。1.2のコルへは懸垂下降で。前穂山頂に10:15到着した。

岳沢に下りるのがもったいない天気。でも、明日からは悪天の予報。予備日を使ってのコブ尾根偵察ピストンもできないだろう。ということで、そのまま、吊尾根経由の奥穂高岳を目指す。

昨年は、前穂よりも吊尾根のほうが怖かったが、今年は奥穂から前穂へけっこうな人が縦走してきていた。

昨年トラバースしたところを、懸垂下降で下りた。最後の奥穂への登りはバテてしまい、相棒に置いて行かれる。山頂から奥穂高山荘へも懸垂下降。奥穂高に泊まりたかったが、明日は悪天の予報。結局、涸沢へと戻ってきた。18時だったが、まだ明るくてそんな気がしない。これは、ただのボッカ訓練だったのかと思うほど、登って歩いた。

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5月5日

見上げると、穂高の山頂がガスで覆われている。雪は降っているが、寒くはない。テントもすっかり少なくなっている。

天候と雪のコンディションに恵まれ、思いがけず奥穂高まで縦走することができ、うれしかった。

正月の槍ヶ岳に続き、相棒にはたくさんお世話になった。本当に感謝しています。

穂高は、さらなる目標を与えてくれる。次は、どのルートで近づけるか、楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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