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瑞牆山十一面岩末端壁 「調和の幻想」

Oさんのリクエストで瑞牆へ。「調和の幻想」だなんて、硬いルート名だなあ、難しそうだなと不安になる。
資料を見てみると、「末端壁のメインウォール右端のクラックから横断バンドを経て、上部の長いフェースを登るマルチピッチルート。5.10a。5ピッチ。この壁の入門ルートとしてよく登られているが、ナチュラルプロテクションに加え、強烈なランナウトや複雑なルートファインディングなど、決してビギナー向けのルートではない。グレードだけを目安に取りつかないでいただきたい。」と書いてあった。やっぱり、瑞牆はレベル高いもんなあ、登れるかなとビビる。

 

梅雨の貴重な晴れの一日だったので、キャンプ場もファミリーでいっぱいだったし、駐車場も一般登山者やクライマーでいっぱいだった。
末端壁へは、2年前、N島さんと行った記憶を頼りに、無事にたどり着いた。全3パーティ取り付き、人気ルートなんだなあと思った。

 

Oさん全リード。
◆1ピッチ目 5.9 30m
ワイドから快適なハンドクラック。ワイドが苦手なので大丈夫かなと思ったが、右側のフレークが使え、フェースムーブ、レイバックで登れた。
◆2ピッチ目 5.8 20m
「5.8だからリードしてみる?」と聞かれたが、瑞牆グレードは辛いので断った。案の定、ワイドっぽい出だしで足が決まらず苦労した。なんとか上がり、コーナーにフィンガージャムを決め、スラブに抜ける。左のフレークからカンテに出て、上の枯れ木まで。リードしなくてほんとによかった。
◆3ピッチ目 5.9 20m
垂直のカンテの右下から左のフェースのクラックにスモールカムを決めて直上する。最後は右に出てカンテの頭へ。
◆4ピッチ目 5.10a 30m
まずは、木に足を突っ張り、チムニー登りでスタート。バンドをトラバースしてスラブの右端のフレークを登る。その後スラブを左のコーナーにトラバースし、ハングを右に抜け直上する。
◆5ピッチ目 5.9 45m
プロテクションの乏しい大フレークを登る。Oさん、6番カムをお散歩させながら、ワイド登りで登っていく。自分はニーロックやアームロックがちょうど効いて、意外と快適に登れた。だんだんハンドジャムも効いてさらに快適になり、レイバックですいすいいけた。オフィズスを出たら高度感のあるフェース、スラブを登った。とても気持ちのよいピッチだった。

 

瑞牆、やっぱり難しい。でも、「調和の幻想」は、クラックのいろいろなテクニックを駆使できるのと、スラブもフェースもあり、変化に富んだ楽しいルートだと思った。クラック(特にワイド)を安定して登れるようになりリードできたら、もっと楽しいと思えるだろうなと感じた。

 

 

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1ピッチ目 先行パーティ
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1ピッチ目
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3ピッチ目
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4ピッチ目
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5ピッチ目
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5ピッチ目
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