岩手三山伝承の主要キャスト鞍掛山。
姫神山という正妻がありながら、早池峰に心奪われてしまって姫神山が疎ましくなる岩手山。家来だったオクリセン(送仙山)に命じて姫神山を遠くに追いやるように言い付けるも、泣き咽ぶ姫神山を不敏に思い北上川を挟んだ位置に置いたオクリセン。岩手山にばれてしまい、怒り狂って噴火した岩手山に首を切られてしまったのでした。切られたオクリセンの頭は岩手山に噛み付き、それが現在の鞍掛山なのです。どっとはらい。っていうパワハラ板挟み物語です。

鞍掛山というネーミング自体は、鞍の形をしているからみたいですね。
強烈なエピソードに反して、山自体は非常に登りやすく小さな沢あり、お花スポットあり展望スポットあり、複数コース有りのエンタメ要素満載の愛され山。






というわけで、写真を撮りながらお話しながらあっという間に頂上。

思った以上に圧を感じる。これはさぞかし噛み付いた後無力感を感じたであろう、オクリセン。わかるわかる。なんか現実社会を思い出してちょっと鬱。





山頂からは秋田駒、和賀岳、早池峰、姫神、七時雨。
帰り道に鞍掛山の胴体である送仙山(オクリセン)に……行ったんですが、登り口なかなか探せず&駐車場がわからず。2台でウロウロ。
なんとか見つけたんですが、ちょっとこちらは次回の課題にしたいと思います。



5月18日の山開きは、「どうしてそんな男に惚れるのか?」をテーマに姫神山と語らいたいなと思います。
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